日本ウルグアイ友好親善協会、ニュースレターNo. 12

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2000年12月

真夏のウルグアイより、暑中お見舞い申し上げます。

夏の風物詩と言えば恐い話、恐い話と言えば、「墓場」が付き物ですね。そこで、今回はウルグアイの墓場事情について一言。

人間の一生の出発点は、病院。そして終着駅は、墓場です。その後、「永遠の霊界に行く」と言う人もあれば、「それで終わり」と言う人も居ます。さて、本当はどうなんでしょうか?

ウルグアイの墓地は、日本の墓地とはずいぶんとイメージが違います。ウルグアイの霊園に入って驚くのは大きな銅像や石像が至る所にある事と、カプセルホテルのカプセルのような物が、霊園の外壁部分に作られていることです。

ハリウッド映画などに出てくる墓地などは十字架が目立つのですが、ココでは銅像・石像のたぐいが目に付きます。ですから、霊園に入っても一体ココは何処なの? と聞きたくなるかも知れません。中には総御影石作りの家の様な物もあります。

でも、何故そんなに巨大な墓石が必要なんでしょうか? ウルグアイでは火葬よりも土葬が一般的です。死後、棺桶に入れられて地中に埋められ、時間と共に朽ち果てていくのです。一人の人を土葬にしているだけなのに、なんでそんなに大きな建造物が必要なのか、ウルグアイへ来た当初理解できませんでした。

実は、ウルグアイの土葬は、単に土に埋めるだけでは終わらないのです。すべて土葬のままにしておけば、際限なく霊園を平面的に拡大していく必要性があります。そこで、ウルグアイでは、3〜4年の間地中にて眠らせ、その後、白骨となった故人を掘り起こし、それを焼いて灰にします。その灰を骨壺に納め、銅像や石像や御影石作りの家の中に納骨するわけです。

ですから、銅像や石像、御影石の家には、骨壺を個人別に安置する仕組みが施されており、親族毎や、会社、組合毎になっているのです。

では、カプセルホテルのような建造物は一体なんなのか? このカプセルホテルのようなところに、地中に埋める代わりに棺桶を入れ、朽ちさせる方法も使っているとのことでした。この場合、地中よりも時間が掛かり、4〜5年は眠らせないといけないと言っていました。

ですから、ウルグアイの人から見たら、日本のカプセルホテルは墓場のようなんでしょうね。だって、その墓を見て私がはじめに連想したのがカプセルホテルですから。

 

ウルグアイ新大統領に掛ける期待と不安

ウルグアイは経済的に今年は大変でした。アルゼンチンが不景気で、その経済状態の影響を受けて輸出は減り、アルゼンチンから来る観光客も減って、経済成長率はマイナスとなる見込みです。12月4日のアルゼンチンの新聞では、「ウルグアイでは、今年国民の半分以上がパスポートを取り、44%の人々が国外に働き口を探して出稼ぎに行きたいと思っている。大半は米国かスペインに行きたいと言っている。モンテビデオの国際空港では、出稼ぎに行く夫と抱き合って別れを告げる妻の姿が、毎日の様に見られる。ウルグアイは大変な状況となっている。」とセンセーショナルに扱われていました。

確かに大変な状況ではありますが、明日にでも国が倒産してしまうというような状況ではありませんし、ウルグアイの人々にそんなに危機感もありません。

失業率は、2000年10月現在で13.9%です。1999年の10.8%、1998年の10.1%、1997年の11.5%と比べると、確かに少し高くなっています。

インフレは、2000年10月現在で4.80%です。1999年の4.17%、1998年の8.60%、1997年の15.20%と比べて、比較的安定しています。

ドルの交換比率は、2000年10月現在で1ドル=12.39ペソです。1999年12月で1ドル=11.40ペソ、1998年12月で1ドル=10.47ペソ、1997年12月で1ドル=9.45ペソです。年間約10%の平価切下げとなっています。

GDP(国内総生産)は、1999年210億ドルでした。1998年は208億ドル、1997年は200億ドルでした。1人当たりのGDPは1999年で6,356ドルでした。

1999年の輸出総額は22.37億ドル、輸入総額は33.57億ドルで11.20億ドルの輸入超過でした。1998年の輸出総額は28億ドル、輸入総額は38億ドル、1997年の輸出総額は27億ドル、輸入総額は37億ドルでした。

1999年にウルグアイを訪れた外国からの観光客は、222万7千人でした。そのうち、アルゼンチンから153万7千人、ブラジルから15万4千人、チリから2万2千人、パラグアイから2万人、米国から3万人、ヨーロッパから8万6千人でした。

メルコスール各国の1999年経済データは;

 

GDP(億ドル)

輸出(億ドル)

輸入(億ドル)

インフレ

失業率

アルゼンチン

  2831

  230

  255

1.8%

14.3%

ブラジル

  5565

  480

  490

8.9%

8.3%

パラグアイ

   77

   7

   17

5.4%

10.5%

 

12月7日と10日にウルグアイの今年のチャンピオンを決めるサッカー選手権大会が前期優勝のナショナルと後期優勝のぺニャロールとの間で行われました。12月7日の試合は1対0でナショナルが勝ち、12月10日の試合は1対1で引き分け、今年のチャンピオンはナショナルとなりました。ウルグアイのプロサッカーチームは18チームありますが、ナショナルとぺニャロールが強く、毎年チャンピオンシップを争っています。

今年2000年3月1日ウルグアイ大統領就任式があり、ホルヘ バジェ大統領が就任しました。昨年11月28日の大統領選挙決戦投票でコロラド党のホルへ バジェが114万票52%を獲得して勝利しました。エンクエントロ プログレシスタ党のタバレ バスケスは97万票44%を獲得しました。

それに先立って、昨年10月31日に行われた大統領選挙の本選挙では、エンクエントロ プログレスタ党のバスケス候補は86万票39%を獲得して第1位でした。コロラド党のバジェ候補は70万票32%で第2位でした。ナショナル党のラカジェ候補は48万票22%と前回と比較して大きく後退しました。ヌエボ エスパシオ党のミッチェリーニ候補は10万票4%を獲得しました。

その結果、各党別、上院議員、下院議員の数と県知事の数は次のようになりました。

 

上院議員

下院議員

県知事

得票率

コロラド党

 10

 32

  5

 31.8%

ナショナル党

 7

 23

 13

 21.6%

エンクエントロ

プログレシスタ党

 12

 40

1

 39.0%

ヌエボ

エスパシオ党

 1

 4

0

  4.4%