日本ウルグアイ友好親善協会、ニュースレターNo. 6,

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1999年4月10日

3月は非常に暑かったのですが、4月にはいって急に寒くなって来ました。朝晩は寒くて、外を歩くのにセーターが必要なくらいです。日本で言えば10月の気候です。

前回3月のニュースレター第5号で詳しくお伝えしましたブラジルの経済危機はだんだん良い方向に向かっているようです。3月初めで、ドル−レアルの交換レートは、1ドル=2.15レアルであったものが、4月初めには、1ドル=1.75レアルにまで上がってきました。ブラジルの中央銀行は金利を45%から39.5%に引き下げました。3月の貿易収支は1500万ドルの黒字になりました。輸出が、38億2900万ドルで、輸入が、38億1400万ドルでした。


パラグアイ副大統領暗殺される

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新しく就任した大統領夫妻

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パラグアイ議会

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大統領辞任を要求するゼネスト

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オビエドの有罪を訴える市民

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デモ隊と警察・軍の衝突の激しさを物語る残骸

 

3月末に南米を大騒ぎにしたのが、パラグアイの副大統領暗殺事件でした。ウルグアイでも連日、新聞は1面トップで報道していました。結果はクバス大統領が辞任した後、ブラジルに政治亡命し、オビエド元軍司令官はアルゼンチンに政治亡命しました。パラグアイは、ルイス ゴンザレス マッチ上院議長が大統領に就任しました。超党派政権を作るため、野党からも4人の閣僚を迎え、新内閣を組閣しました。野党出身のサギエル外務大臣は、アルゼンチン政府にオビエド元将軍の引き渡しを要請しました。

 

事件の発端は、1998年8月にクバス大統領が就任して、3日後にオビエド元将軍を大統領令によって、牢獄から釈放したことから始まりました。オビエド元将軍は元軍司令官で、1996年にクーデター未遂事件を起こし、10年の実刑判決を受けて服役していました。昨年8月に大統領令によって、服役8ヶ月で免責、釈放されました。これに対して、パラグアイ最高裁判所は、免責釈放した大統領令は憲法違反で無効であり、オビエド元将軍は服役継続しなければならないという判決を下しました。クバス大統領は、この最高裁判所の決定に従わなかったので、パラグアイ議会は、大統領を弾劾審理にかけようとしていました。この弾劾審理を推進する先頭に立っていたのが、アルガニャ副大統領で、彼はオビエド元将軍の服役継続を強く主張していました。

 

1999年3月23日朝、パラグアイの首都アスシオンで、アルガニャ副大統領は3人の武装した暗殺者によって、銃撃され、死亡しました。3月24日、臨時議会が招集され、上下両院で、大統領の弾劾審理開始が可決されました。又、労働組合は、大統領の辞任を要求して、ゼネストを行うことを決めました。パラグアイ政府は犯人の国外逃亡を防ぐため、国境を閉鎖しました。24日~26日にかけて、大統領辞任を求めるデモ隊と警察軍隊との衝突があり、騒然とした状況になりました。26日夜、警察が発砲し、4人が死亡、100人以上が負傷した惨事が発生し、政治的危機が一挙に高まりました。

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<デモ隊に発砲する警察>

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<死者の出た現場で献花する市民>

3月28日クバス大統領は辞任し、29日、政治亡命をブラジル政府と、パラグアイ新政権が認め、ブラジル政府が送った軍用機でブラジルへ出国しました。 オビエド元将軍は、28日夜、自家用機でアルゼンチンに逃亡し、アルゼンチン警察に逮捕されましたが、29日アルゼンチン政府から正式に政治亡命を認められました。パラグアイの政治危機が大統領の辞任と言う形で収拾できた背後に、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイの大統領との緊密な電話連絡による支援体制があったと言われています。


ウルグアイ大統領選、予備選挙大詰め

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主立った候補者の選挙広告

一件落着し、4月に入ってウルグアイは、大統領選挙一色と言った感じです。大統領選挙は、今年10月にありますが、4月25日に、各党ごとの大統領選挙に出る候補者を決める予備選挙があります。各新聞社の世論調査が新聞紙上をにぎわしていますが、だいたい各党とも、トップを走る大統領候補は決まったような感じです。各新聞社によって多少数字は異なりますが、各社の一致するところは、党ではフレンテ アンプリオ(左翼拡大戦線)の支持率が一番高く、34%です。次にパルティド ナシオナル(国民党、ブランコ(白) 党)の支持率は29%です。パルティド コロラド(色党、赤党)の支持率は28%です。現在の大統領はコロラド党のサンギネッティです。一番低いのが、ヌエボ エスパシオ(新空間、共産党)で6%です。

 

フレンテ アンプリオの候補者は、

タバレ バスケス(59)、−前モンテビデオ県知事、ダニエロ アストリ(59)、ラファエル ミッチェリニ(41)です。 支持率は、バスケス=76%、 アストリ=21%です。

 

パルティド ナシオナルの候補者は、

ルイス アルベルト ラカジェ(57)−前ウルグアイ大統領、 ファン アンドレス ラミレス(53)、 アルベルト ボランテ(60)、 アルバロ ラモス(49)です。 支持率は、 ラカジェ=53%、 ラミレス=27%、 ボランテ=13%, ラモス=4%です。

 

パルティド コロラドの候補者は、

ルイス イエロ ロペス(52)、 ホルヘ バジェ(72)、です。支持率は イエロ=51%、 バジェ=40%です。

10月の大統領選挙は、ほとんどフレンテ アンプリオのバスケス、パルティド ナシオナルのラカジェ、パルティド コロラドのイエロ、の三人の争いになると見られています。ただし、選挙の結果過半数を取る候補者がいない場合、上位二人による決選投票で大統領を決めます。それで大統領は、政策の近いナシオナルとコロラドが連合政権を組んで、どちらかの候補者になるのではないかと言われています。