日本ウルグアイ友好親善協会、ニュースレターNo. 5,

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今、ウルグアイは夏の残暑が残っていて、一日の平均気温は20度前後になりましたが、まだ、外を歩くと汗が吹き出してくる暑さです。今朝のニュースでは、New York、Boston、に大雪が降っていると伝えています。北半球では、まだ冬の寒さが残っているようです。日本では、すでに早咲きの桜が咲き始め、春の桜前線の北上が待たれているようですね。

チャールズ皇太子殿下、ウルグアイ訪問される

Prince1.gif (32175 バイト) 3月11日にイギリスのチャールス皇太子がウルグアイに来られました。サンギネッティー大統領を大統領官邸に訪ね、大歓迎を受けました。ウルグアイとイギリスの関係は、かってイギリスが、ウルグアイの列車の路線設置と全国的電気の配線設置をしたという歴史的関係があり、友好関係にあります。チャールス皇太子は、ウルグアイに来る前にアルゼンチンを訪問されました。アルゼンチンとの関係は、サッチャー政権の時、17年前フォークランド島をめぐって戦争になりました。チャールス皇太子は、この時の戦争で犠牲になったアルゼンチン兵士の慰霊碑を訪れ、献花を捧げました。アルゼンチンでは、皇太子は大変緊張していたと言うことですが、ウルグアイでは、一仕事終わった安心感で、リラックスしていたようです。
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サンギネッティ大統領と握手される

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アルティガス将軍像に献花される

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迎賓館にて


ウルグアイはブラジルの経済危機の影響が少し出てきています。ブラジルからだけでなく、アルゼンチンからの観光客が減ってきています。ブラジルからの観光客が言うには、今レアルの価値が去年の12月に比べて、半分に減ってしまったので、あまりおみやげが買えないということです。昨年1998年12月には1ドル=1.2 レアルであった交換レイトが、今では1ドル=2.1 レアルになっています。

ブラジルの経済危機は、1月13日ブラジル中央銀行が通貨レアル7.5%の切り下げを実施したことから表面化しました。ブラジルのカルドゾ大統領は、昨年10月の大統領選挙で再選されて、今年二期めに入ったばかりです。カルドゾ大統領が財務大臣であった時、ブラジルは1994年に新通貨レアルを発行し、1ドル=1レアルでドルに連動する固定相場制度をとり、高金利政策、外国資本の規制緩和、国営企業の民営化政策によって、年間1,000%もあったインフレを克服しました。、カルドゾ大統領の第一期めは、強いレアルを維持するため取った高金利政策、貿易規制緩和、輸入関税の低減、国営企業売却により、多くの外国資本の投資、融資を呼び込み、経済を活性化し、安定化させることができました。しかしその反面、貿易赤字は増大し、国家債務は2300億ドルを超える巨額なものになりました。その経済のひずみが表面化し、外貨は急速に流出し、レアルを切り下げざるをえなくなりました。その後、変動相場制へと移行せざるをえなくなり、1ドルは約2レアルとなりました。


以下、ブラジルの経済危機に関して、調べた経済データをお伝えします。

1998年7月外貨準備高は738億ドルあったものが、12月31日には354億ドル(IMFからの91億ドルを除く)となり、1999年2月26日には263億ドル(IMFからの91億ドルを除く)となりました。最近の約半年で475億ドルの外貨が流出しました。1998年11月に結んだIMFとの415億ドルの融資契約の条件(外貨準備高目標450億ドル、最低額は200億ドル以上)を守るためには、ギリギリの線にきています。

1999年3月4日ブラジル中央銀行は、短期金融の銀行間貸出金利を現行の年率39%から45%に引き上げると、発表しました。ドルに対するレアル安が止まらず、外資の流出が続き、外貨準備高が危険な水準のところまで来た為に、もう一段の高利息への利上げが必要とされたからです。

1994年レアル発行後、ブラジルは年率30%~40%の高利息を維持し続けてきました。そのため、各州の連邦政府に対する債務は膨れ上がりました。今年1月6日、ミナスジェライス州知事イタマル フランコ(前大統領)は連邦政府に140億ドルの債務のモラトリアル(支払い一時停止)を宣言し、これが契機となって、極端な外資流出が起こり、レアル切り下げに追い込まれました。これは、州の債務が1995年以来新規起債もないのに、高利のため、債務が3倍近くに膨れ上がったことが理由の一つにあげられています。

民営化による国庫収入は、1998年319億ドル、1997年190億ドル、1996年41億ドル、1995年10億ドル、合計で560億ドルになります。

外国からの直接投資は、1998年230億ドル、1997年187億ドルで、1994年の26億ドルと比較すると大きく伸びています。

アメリカ企業の対ブラジル投資は、1997年までに合計で277億ドルとなっています。メキシコへの投資241億ドル、アルゼンチンへの投資178億ドルに比較して、中南米各国々の中では、ブラジルへの投資が一番おおきい金額になっています。

1998年の貿易赤字は64億ドル、(輸出511億ドル、輸入575億ドル)

1997年の貿易赤字は83億ドル、1996年55億ドル、1995年33億ドルで、貿易赤字はだんだん拡大しています。

1997年国内総生産GDP 8,060億ドル、対外債務2300億ドル

1994年国内総生産GDP 4,127億ドル、対外債務1,515億ドル

ブラジルのインフレ1998年2.49%、1997年7.74%、1996年9.2%

1995年15.2%で、インフレは収束しました。